なぜ今ピンボールなのか?

アーケードゲームの始祖であるピンボール。

傾いた盤面に転がり落ちてくる金属の玉を、フリッパーを用いて各筐体に設置されているターゲットをめがけて得点を稼いでいくシンプルなゲームだ。歴史は非常に長く19世紀から親しまれており、戦後の日本では、ゲームセンターや旅館、デパートなどに設置され、アーケードゲームの王様として親しまれた。

しかし、80年代からビデオゲームが主流化してくるにつれ、ピンボールは徐々に衰退していくことになる。全国的に当たり前のように設置されていたピンボールの筐体も徐々に減っていき、現在では日本で設置してある店舗を探すほうが難しい。

よって、今では「レトロゲーム」「ナツゲー」とも括られることが多いだろう。

とはいえ、ピンボールには不変の醍醐味がある。

鋼鉄のボールが転がり落ちる躍動感、フリッパーで弾き返す瞬間の音と振動、台を揺らしてボールをコントロールして落下を防いだり、デジタルゲームにはない魅力と興奮がある。そして条件が揃えば、ボールが2つ、3つ増えるとアドレナリンが出てくる。

最初のうちはボールを落とさないように必死にフリッパーをブンブンと振り回すが、慣れてくるとスムーズにターゲットに鉄球を弾き飛ばせるようになると、ゾーンに入ったような感覚になる。この高揚感はピンボールならではだ。得点を稼ごうものならゲーム設定も奥深く仕上がっているのも特徴的だ。

遊び方はシンプルだが、極めれば極めるほど奥の深さがたまらない。

また、ピンボールは映画や音楽のライセンス作品も多い。名シーンをイメージした仕掛けに心は躍り、ロックンロールと楽しみながらプレーできるのも醍醐味だ。技術の発展により、LED照明による派手な演出や、重低音が鳴り響く音質で多くのプレーヤーを魅了している。「レトロゲームの王様」と言われるピンボールだが、世の中の技術とともに、ピンボールもまた進化するのも面白い。

「週刊マルチボール」では、ピンボールにまつわるプレーの醍醐味、膨大な機種データベース、用語集、最新ピンボール事情などを取り上げていきたい。

2026年1月24日 週刊マルチボール

コメント・感想・プレーヤーメモ

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